こんにちは、吉川です。
新潟県村上市の寒波はおさまる気配がなく
今日のお仕事も除雪作業からの始まりでした。
体がだんだんと除雪作業に慣れてきて
筋肉痛にならなくなりました。笑
さて、今日はインジェクターのベース噴射時間調べからです。
コッキーネットではこんな風にしてみました。↓↓↓
拡大した画像がこちら。↓↓↓
車体から外したスロットルボディーと燃料ポンプ、燃圧レギュラー、燃料フィルターを
上の画像のように接続しました。
次にSP-TDC V140(以下V140)とインジェクションユニットを接続し
インジェクションユニットのハーネスを
インジェクターと燃料ポンプそれぞれ接続しました。
ここまで準備ができたら、次はV140とAndroidアプリの
動作チェックを使っての作業になります。
V140とAndroidアプリをBluetooth接続し
メニューから「ECU書込み」を選ぶとこんな画面になります。
ここにあるインジェクタボタンの1~4をそれぞれタップすると
インジェクタに通電します。
※インジェクタに通電が始まってから燃料を噴射するまでの時間を
設定するのが初期設定のベース噴射時間になり
そこで設定した値をもとにインジェクタが動作します。
ベース噴射時間調べの基本はインジェクタが1本づつ均一に
かつ確実に燃料を吹いているかを確認するのが鉄則です。
ということで、最初は大量に燃料を噴射してほしいので
初期設定のベース噴射時間1~4すべてを2000に設定しました。
最初に燃料ポンプボタンをタップし、燃圧が3K以上になるようにします。
※インジェクタの噴射をすると、燃料ポンプの燃圧が下がるので
確認しながら作業しました。
いよいよインジェクタの確認です。↓↓↓
こんな風に懐中電灯を使うと霧状の燃料がよく見えました。
1~4すべてのインジェクタを確認してみると
1番のインジェクタだけ、均等に燃料を吹いていませんでした。
Tochinさんに確認してもらうと
インジェクタの穴が詰まっているのでは?
とのことでお掃除してみることにしました。
インジェクタをON、OFFさせたいので
バッテリーを使ってこんな風にしてみました。↓↓↓
そしてキャブクリーナー、パーツクリーナー、エアーを駆使して
詰まりを除去することに成功しました。(*’▽’)
キャブクリーナーは強力で肌につくと軽い熱傷みたいな症状が出て危険なので
ニトリル手袋を2枚重ね、かつできるだけ触らないよう気をつけて作業しました。
みなさんもキャブクリーナー使用の際はお気をつけください。
インジェクタ1の詰まりが解消されたのでベース噴射時間調べ再開です。
インジェクタ1~4すべて均一に燃料を噴射していることを確認できたので
あとは「インジェクタが燃料を噴射するまでの時間」調べです。
言い換えると「インジェクタが燃料を噴射する直前までの時間」です。
こうなると、噴射すれば目で見てわかるけど噴射する直前てどうやって調べるの?
と私は思いつつ…
よくわからないけど、ますやってみよう!!
今は燃料を噴射しまくりなので、2000に設定したベース噴射時間を
2000~1500に少なく設定し、噴射いている量を確認しました。
2000よりは少なくなったけどまだ確実に噴射している。
1000にしてみると噴射しなくなりました。
1000~1500の間に答えがあることがわかったので
1200 → 噴射している
1100 → 噴射していない
1180 → 1.噴射していない
2.噴射している
3.噴射している
4.噴射している
こんな風に1~4で個体差が出てきます。
こなったら、1~4それぞれ増減します。
こんな感じです。↓↓↓
1 → 1190
2 → 1180
3 → 1180
4 → 1180
そして、このあたりにくると、噴射しているのかしていないのか
微妙になるので、自分の目が信じられなくなってきました。(^_^;)
そこで登場するのがティッシュペーパーでした。
なるほど!! ティッシュペーパーに燃料がつけば噴射しているので
目で見て怪しくなったらティッシュペーパーを使いました。
ティッシュペーパーにごくごく少量の燃料がついたときがようやく探していた
「燃料が噴射する直前」でした。
このZ400FXは
1 → 1180
2 → 1160
3 → 1170
4 → 1160
という結果でした。
同じインジェクタでもこんなに違いがあるんですね。
ここをざっくり設定にしてしまうとこのあとの燃調セッティングに
影響が出てしまうので、気長に楽しんでいただきたいところです。(^^)
ちなみに私は、この答え探しがとても楽しかったです。笑
それではまた(*’▽’)
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