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VFR750Rの設計中♪

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毎日いろ~んな車種のSP-TDCをやってます(o^∇^o)ノ
 
ほんとに色んなエンジンがあるなぁって思いますよ(笑
 
さて、今日はVFR750Rです♪
これで公道走っていいのか?! ってバイクですよね(笑
 
VFR750RのSP-TDCは、まだ色々データを取って頂いて設計中なんですが
この最初のデータ取りがなかなか難関でして(^^ゞ
 
そこで、これ以上難しいエンジンは無いだろってことで、VFR750Rの例をご紹介したいと思います♪
 
データ取りが難関といっても、難しいわけではないんですよ(〃 ・・)ノ
難関なのは、お客さんとの意思の疎通がなかなかはかれないことです (T▽T)アハハ!
 
まぁねぇ、ECUなんていう難しいものを、
現車も一度も見ず、データだけのやり取りで作ろうってんですから無理もないです(^_^;)
話が あれよ あれよ という間に、あさっての方向にいってしまうこともしばしば(笑
 
この最初の意志の疎通がなんとかなんないかなぁ~ と思いつつも、
色々試行錯誤して頑張っております(・_・ゞ-☆
 
さて、では見ていきましょう♪
 
まずは、ピックアップローター付近の画像を頂きます。
これは、どれかの気筒の上死点を出した状態で、真正面から撮影してもらいます。
ここから信号の角度を読み取りますよ。
 
このとき欲しい情報は、
気筒数、
クランクが360度クランクとか180度クランクとか、
V型エンジンならシリンダーはさみ角、
画像がエンジンの右側か左側か、
そんなとこです。
 
たったこれだけなんですが、今回もこの画像が上死点位置なのかどうかがわからず
何度も画像を送ってもらいました(^^ゞ
結果、お客さんは最初から指示通りに上死点位置で撮影してくれてたのに
話が通じておりませんでした(笑
 
ここなんですよね、難しいのが(^^ゞ
 
どんなデータが必要かは、最初にこちらからこんなデータとお願いするので、
この画像も上死点位置で撮影してくださいとお願いしたわけです。
 
こういう指示ですから、今回のお客さんは素直に上死点位置で撮影してくれました。
 
なんだけど、中には指示を忘れて別な画像を送ってくる方もいるので
「これが上死点位置なんですよね?」って確認するわけです。
 
ここから始まっちゃうんですよね(^_^;)
こんな基本的な質問するから、 もしかしてエンジンわかってねぇんじゃね?!
って思われてんだろうなぁ っていう返事がかえってきちゃったりして orz
 
大丈夫です!わかってるんです! っていうのも変だし(笑
いやいや、これはこういうことですって説明したらケンカになっちゃたりするし (┐・・┌)ゲッソリ…
 
まぁ、1回そんなことがあると、以降はうまくいくんですが(^^ゞ
 
データからECU作るくらいですから、どんなエンジンでもわかってますのでご心配なく(〃 ・・)ノ
と、いっときましょう(^^ゞ
 
 
さて、本題に戻りまして、ここからわかるのは、一見してとっても特殊だってことです。
 
ピックアップコイルが2個あるので、普通はひとつがリアバンク用、もういっこがフロントバンク用で
アナログ進角となるはずです。
が! VFR750Rはそう単純ではないようです。
 
ピックアップが2個ある場合、ローターの突起は1個でアナログ進角となるんですが、
VFR750Rはローターの突起が複数あるんです。
となると、2ピックアップにもかかわらずデジタル進角ですね。
突起が複数あれば、ピックアップは1個で事足りるはずなのに、なぜか2個ですね。
 
この後のホンダはほとんどが1ピックアップ9突起なのに、
これは2ピックアップ7突起になってます。
 
それから、シリンダーの挟み角は90度なのに、ピックアップの挟み角は80度となってます。
もし2個のピックアップを単純にリア用、フロント用として使えば
フロントバンクのほうがリアバンクより10度進角することになってしまいます。
 
V型の場合、リアとフロントで点火タイミングを変える必要があるのかどうかはわかりませんが
10度も変えるというのはあり得ないですね。
となると、2個のピックアップ信号をどんな計算に使用するのかですね。
 
当然、リアバンクの上死点通過スピードと、フロントバンクの通過スピードは違うはずだから
その辺りの計算にでも使うんでしょうか?!
 
一見してタダモノのエンジンでは無いことがわかりますね(^^)b
 
さて次は、ピックアップ波形の計測です♪
まずはクランキング時の波形。
上がピックアップ1、下がピックアップ2の波形です。
確かに80度ズレてるようですね。
 
ここからは、
クランキング時の発生電圧、
ノイズの混入具合、
クランクスピードの変化度合い、
セルモーターの状態 なんかを見るんですよ。
 
クランキング時が一番回転にムラがあるんで、うまく波形に合うようにプログラムを作らないと
始動性に問題が出てきます。
 
この波形は、みなさんキレイに取ろうとしてくれるんですが、
出来れば最悪な状態の波形を送ってくれると助かります(^^ゞ
 
この波形からクランキングの状態を読み取って、それに合わせたプログラムを作るんで
キレイな波形を送られると、それに合わせてしまいます。
そんで、実際にSP-TDCをつけたときに、状態が悪いとものすごく始動困難ってことになってしまいます。
 
あとは、アイドリングや回転を上げたときの波形を数回取ってもらいます。
波形は回転数が上がると、形が変化するんで、どんなふうに変化するかをみますよ。
 
それから、回転が上がるとクランクの回転スピードはふらつかなくなるんですが、
それでも微妙に回転ムラがあるんです。
今回はV型4気筒なので、不等間隔に爆発するわけなので
どのクランク角がどのくらいのスピードになるのかを見るわけです。
 
このクランクスピードが変化することを考えてプログラムを作るか、等速として作るかで
精度がかなり違ってくるんですね(^^)b
 
そういう細かいところを見ますので、オシロ波形を画像で送られると困るのです(^_^;)
波形の形だけ見てるのではなくて、数値データから分析してますので
必ずデータで送ってくださいね♪
 
 
さぁ♪ このVFR750RのSP-TDCはどう料理しましょうか(^^)♪
 
点火だけではありますが、当時のホンダに挑戦って感じですね( ̄∀ ̄*)イヒッ
現在のホンダには挑戦しても無駄ですけど(笑
 
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