NS400R用SP-TDCは新バージョンで♪"> NS400R用SP-TDCは新バージョンで♪">

NS400R用SP-TDCは新バージョンで♪

0
さて、NS400R用のSP-TDC開発も着々と進んでおります。

V140ベースで回路&プログラムをNS400R用にカスタムするつもりでしたが、
ちょっとカスタム箇所が多すぎて、1台だけ作るならいいんだけど
商品としてラインナップするには手間がかかりすぎます。
できればこの機会に新しいバージョンで作れたらなぁ と思って、ユーザーさんに相談してみました。
納期が少々伸びてしまうんだけど、新しいバージョンでどうでしょうかってことで。
そしたら 「納期はかまいません。良いもの作ってください!」
というありがたいお言葉で、ご快諾頂きました。
ということで、NS400R用SP-TDCはV140改ではなくNEWバージョンで製作することになりました\(^o^)/
今現在は基板設計をしております。

な~んて、もう基板ができたのならいいんですが・・・ まだもうちょっとです(笑
実はこの基板・・・

幻となっちゃったSP-TDC V170 2ST です。
去年2ST用に作ったんだけど、開発段階でボツになってしまいました。
あれから1年間のノウハウを盛り込んで再チャレンジです。
普通、新しいバージョンを作るには半年くらいはかかりますが、このボツになったV170と先回作った
4MINI用SP-TDCがあるので、それを活かせば短期間で出来そうなので今回思い切ってやることにしました。
プログラムはNS400R専用ですが、基板のほうは2ST用に設計しています。
今までやってきたものだと、排気デバイスはヤマハ、スズキ、カワサキ、ホンダと全メーカーやりましたし
エンジンの形式は単気筒、パラツイン、Vツイン、V型3気筒、スクエア4とやりましたので
今までやった2STは全て網羅できるように設計しています。
年内には出来る予定なので、SP-TDC V180 2STROKE、 初回はNS400R用ということになります。
ただ基板とプログラムを作るならいいんですが、一応販売してるものですので商品化がなかなか大変です。
ケースから何から全て専用で作ってしまえば設計は楽になりますが、最小ロットが増えてしまい
莫大な費用がかかります。
そうなると、いろんな車種に対応することは出来なくなっちゃいますね。
汎用品や共通部品だけで作れば費用はおさえられるから、色んなものが開発できるけど、
なかなか商品として満足な仕上がりは難しくなります。
どちらも一長一短あって、その中で妥協ではなく最善のことを考えるのは難しいものですよね。
バイクをいじっててもカワサキは共通部品が多く、ホンダは専用部品が多いですよね。
いじってるときは「こんなとこ共通部品使いやがってコストダウンしてんな!」とか
「こんなとこまで専用部品使わなくても!」なんて勝手に思ったりしますが、
自分で商品開発してると、なかなかそんなこと言えなくなってきますね(笑
紙ヒコーキ。は限りなくプライベーターに近いので、財力なんてあるはずもなく、必然的に汎用品で
なんとかしなきゃいけないわけですが、色々やってるとお陰様で使える手が増えてきます。
そうすると今まで出来なかったものが出来たりします。
V140では本体ユニットと排気デバイスユニットが別体だったんですが、今回のV180は一体にできるように
頑張ってます。
本体が大きかったり別体だったりというのが、汎用品を使う泣き所ですね。
今回はCNCフライスで使えるようになった3DCADのFusion360で、そこら辺をクリアしようと頑張ってます。
ケースに立体的に基板を詰め込むのが難しかったんですが、そんなことに役立ってたりします。

なるべく汎用品を使いながら、専用で製作するパーツや組立工数を減らすために
Fusion360の中で上下左右にクルクルしながら設計してます。
米粒みたいな表面実装部品を使ったり、シリコンで埋めてしまえばもっと小さく簡単にできるけど
紙ヒコーキ。では修理できなきゃダメってポリシーなので、表面実装部品もシリコン固めもやりません。
今までだと試作しなきゃわからなかったことも、Fusion360を使えばある程度は試作前に検討できるので
なかなか幅が広がりますね。
そんなこんなで、Fusion360での検証はクリアできたので、サンプル作ってみて最終確認と組立工程の
確認に入ります。
その後はプリント基板の発注になります。
そこまでいけば後はプログラム&Androidアプリ、動作テストなのでラストスパートです。
頑張るぞっ!!