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エコラン用 SP-TDC 走行テスト

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4MINI用スロットルボディの調整もできまして、只今走行テスト中です(^^)/

走行テストのため、モンキーにもエコラン仕様になってもらってます(笑

エンジンはノーマル50ccなんだけど、モンキーの持ち主が黄色ナンバーにしちゃってます。
看板つけただけじゃないんですよ(^^)b
今回の仕様のひとつであるスピードセンサーをスプロケに。

これでSP-TDCで正確なスピードがわかります。
あと、エコラン関係の入力スイッチ類をハンドル廻りに。

Androidアプリも今回のエコラン専用に作ったので、メーターだらけです。

真ん中のでかいのがスピードメーターと噴射量の積算計。
左にエンジン負荷とスロットル開度。
右にタコメーターと電圧計。
下は左から進角、温度補正、大気圧補正。
てことで、最初は通常のセッティングから始めました。
点火と燃調を同時にセッティングしてしまっては、わけわからなくなるので
点火はノーマルと同じBTDC27度固定進角にして、燃調から始めます。
さてこのインジェクションのセッティングですが、どうもうちのアピールがヘタクソなようでいまだに
ちょいちょい誤解があります。
スロポジは使わずバキュームセンサーのみでエンジン負荷を拾うというのが一番関係してるんですが、
これが一般のDジェトロ方式と思われがちなんだけど、全然違います。
そんなことで、上のモニタ画面にもスロットル開度の表示があるんですが、スロポジは必要ないということを
説明させてもらいまして、制御には使っておりません。
が、どうしてもスロットル開度は見たいってことで表示だけしてあります。
設定方法もまったく違いますので、一般のインジェクションセッティングの考え方でやってしまうと
始動させるのも、アイドリングさせるのも、まして走行するのもとても大変になります。
今回はエコラン用ですが、初期セッティングは同じですので、SP-TDCのセッティング方法をご紹介しますね。
燃調マップの単位は、インジェクタの開弁時間で設定していきます。 単位はμs(マイクロ秒)です。
まずは始動、アイドリングからですね。
エンジンを始動するときは冷間、温間にかかわらずアイドリング時の2~3倍の噴射量が必要です。
これが始動時噴射時間っていう設定項目になります。
といっても、そんなに難しいことではなく、SP-TDCはザックリで大丈夫です。
始動時噴射もアイドリング時もタップリ噴射しとけばかかります(笑
始動時噴射5000μs、アイドリング時3000μsも噴いておけば大抵始動します。
ここでアイドリング時3000μsというのは、燃調マップを全部3000μsのまっ平らにしておきます。
これでキックすると、ほぼ一発で始動します。
そんで、そのまま放置してると温まるにつれて回転が落ち、いずれ止まっちゃいます。
なので、燃調マップ全体を2500、2000、1800、1600・・・ と下げて止まらないように維持します。
噴射量を下げると回転が上がる、温まるとまた下がる、これを繰り返して暖気します。
暖気しきったらアクセルをチョンと開けてみて、回転がついてくるかどうか確認します。
回転がついてくるようだとまだ濃いので噴射量を下げます。
開けた瞬間にストールしそうになるけど、アクセル戻すとアイドリングする っていうところまで噴射量を下げます。
これでアイドリング時の噴射量が決定します。
次にエンジン負荷だけの2D燃調マップを作ります。
こんな感じですね。

エンジン負荷に比例して噴射量を増やして、回転数では一切変化させないマップです。
このとき必要なのはアイドリング時(0%)の噴射量と100%のときの噴射量だけです。
中間は直線にしとけばOKです。
これでアクセル開けるとさっきよりは回転がついてくるようになります。
アイドリング時の噴射量は変えずに100%の噴射量を増やしていけば、だんだん鋭く回転が上がるようになってきます。
全開にすることはなくて、7000rpm~8000rpmくらいまでの空ぶかしでOKです。
そのうちアクセル開けて戻したときに、アイドリングが少し下がってからもとの回転に戻るようになります。
これが濃すぎるポイントなので、その直前を狙います。
これで初期設定完了なので、ちゃんとできれば1回の始動だけで初期セッティングできます(^^)b
これでもう始動できて、アイドリングして、走行してもキャブと遜色ない程度になってしまいます。
これが1回目のログデータです。

青が回転数、オレンジがエンジン負荷、グレーが噴射量です。
このようにまともに走れてアイドリングもできてます。
このようにとっても簡単にインジェクションセッティングができてしまいます(^^)b
が、これを一般のものと同じ考えでやってしまうと、普通に言われてるように難しいセッティングになってしまいます。
さて話をエコランテスト走行に戻しましょう。
比較のためにノーマルキャブで大体50km/hで走行したときの燃費は52.3km/Lでした。
黄色ナンバーなのでスピード違反じゃないですよ。
といってもノーマルモンキーではほぼ全開走行でした(笑
で、初期セッティング一発目の燃費は46.6km/L。
キャブには及びませんでしたが、燃費が悪化した分 走りは向上(^^♪
加速は良いし最高速も5km/hくらい伸びました。
ちょっとマップを直して2回目は50.9km/h。
ほぼ全開走行なのでキャブと大差はないですね。
全開パワー走行では必要なガソリン量はあまり変わりませんが、余裕ぶっこいた走りではインジェクションの
本領発揮です。
同じマップで40km/h走行で燃費は60.6km/h。
30km/h走行で80.4km/hまで伸びました\(^o^)/
だいぶカタログ値に近い数字が出ましたよ。
でもこれでも初期セッティングをちょっと直した2Dマップでしかありません。
進角も固定のままだし、エコラン機能はまだ使ってない状態です。
ということなので、SP-TDCのインジェクションセッティングは必要最小限でキャブを超える状態になることが
確かめられました♪
その後、うちのヨッシィが毎日30km×数本の走行しながらセッティングを詰めております。
今のところSP-TDCの不具合は出てなくて順調です。
日々 燃調マップやら温度補正やらを調整して、暑かろうが寒かろうが普通に一発始動してて
だんだんばあちゃんのFIカブの様相になってまいりました(笑
目指せ! 街乗りリッター100キロ! で頑張っております(^^)