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NS400R用 SP-TDC

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この2カ月、没頭していたもうひとつの開発がNS400R用SP-TDCです。

ずいぶん前にNS400R用を作ったことはあるんですが、現車を見て作るのは初めてです(^^)b
お借りしたNS400Rを丸裸にして、いろいろ計測しました。

物凄いカスタムしてある車体なのに、すこぶるメンテナンス性がいいです♪
あちこち見なきゃいけないので、とても助かりますね。
まずはピックアップ信号の計測。

ピックアップコイルは2個。
左がフロント(1番と3番)で、右がリア(2番)ですね。
突起はひとつで、BTDC50~BTDC18で信号がくるようです。
進角計算にはとても都合が良いタイミングですね。
それから今回初の排気デバイスATAC。
この黒い丸っこいやつ、ですね。

見たところソレノイドのようです。
ネットではサーボモーター式っていう情報もあるようですが、年式違いでしょうか?
通電テストしたところ、バシャッ、バシャッ とソレノイドが動いてバルブの開閉をしていました。
流れる電流は4A、結構使いますね。
その他、配線図と現車のハーネスを見比べて、システム全体のつなぎを見ていきます。
これがユニットのようです。

上に乗っかってるのがCDIユニット。
1・3番用と2番用が別体なんですね。
CDIじゃないけどCB-Fもイグナイタが2個別体で、このころのホンダはこうなんでしょうかね(^^)
サイドに付いてるのがATACコントロールユニットみたいです。
配線を見たところ、NS400RはAC-CDIでCDIユニットにはバッテリー電源の供給も無いようです。
これはCDIシステムとしては初期の頃のもので、アナログ進角か、固定進角です。
フライホイールの突起はデジタル進角に適したタイミングになってるのに、ユニットはアナログなんですね。
この辺りは発展途上だったことが伺えます。
ATACコントロールユニットは、IGコイル一次側からパルスを拾って動作しているようです。
ある回転数でソレノイドをONするっていう単純な動作かな。
ということで、エンジンは水冷V型3気筒っていう90年代にも通じる形なのに
点火系と排気デバイスのコントロールは80年代初期って感じになってます。
点火系は、ヤマハでいうとRD400の最終~RZ250あたりになるから、わりと古めですね。
これではこのエンジンを活かしきることは出来ません。
といっても、それは今だから言えることであって、もちろん当時では最善だったと思います。
しかし作り手としては、これは面白いですね(^^)
フルトラ点火 & デジタル3D進角 & 点火連動ATAC制御になるわけだから
激変するのは間違いありません♪
これでやっとこのエンジンの本領発揮となるわけです(^^)
楽しみです♪