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ピックアップローター

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まいどで~す(^^)
今日はピックアップローターのお話をひとつ♪
 
ピックアップローターは、エンジンの回転信号を拾うのに大事なパーツで、
メーカー各社で様々な形があるんですね。
 
今、4気筒、2気筒の赤外線ピックアップ仕様の最終チェックをやってまして
そこにもピックアップローターは必要なわけです。
 
赤外線ピックアップですから、ピックアップローターは白黒塗装するだけなんで
なんでもいいんですが・・・
 
なんでもいいといってもですね~(^_^;)
 
晩飯なに食べたい? なんでもいい~
 
っていわれた時くらい困るわけですよね(笑
 
ホンダは9突起、
スズキは6突起、
カワサキとヤマハは4突起・・・
いろいろありますけど、どれがいいんでしょうね(^^ゞ
 
ある程度のクランク角がわかれば、なんでもいいとは思うんですが
できるだけ進角計算しやすいのがいいですよね。
 
そうはいっても、何がいいのか決めかねていたんですけど
今回、なぜFさんのCBと、ITOさんのカタナを見せてもらって、だいぶわかってきましたよ♪
 
わかってきたといっても、おれが触ってるのは80年代、90年代のバイクばっかなんで
いっても20~30年前のバイクです(笑
当然、現行のバイクはもっと進んでるでしょうけど、見たことないです(^^ゞ
 
なので、わかってきた! のも、夏休みの自由研究的なもんだと思っていただければ(笑
 
 
なにがわかってきたかといいますと、クランクの廻り方です(^^)b
前にも書きましたが、クランクは等速では廻ってませんで、
その等速で廻ってくれないのが、進角計算にはなかなか厄介なんですね。
 
等速で廻ってないのはわかったけど、どう廻ってんのさ? って話です。
それがわかれば、より正確な計算ができるんですよね。
 
その廻り方が、なぜFさんとITOさんのデータを散々見させてもらって
なんとなく見えてきました。
4気筒に限っての話ですが、図にするとこんな感じ?!
え~っとですね、上が1番4番の上死点で、下が2番3番の上死点です。
 
んで、1番4番の上死点~10度くらいまでは、それなりに加速してました。
たぶん圧縮した混合気が、ただピストンを押し下げる程度の加速だと思います。
 
そんで10度~40度くらいの間が、まさに爆発的に加速してました。
最大爆発を10度付近にもってくるのが一番いいっていうのが本当に見えましたよ(^^)
 
その後、40度~170度くらいはほぼ等速に近い感じで廻ってるようです。
 
170度~180度、つまり2番3番の上死点前10度くらいからは減速してます。
これは混合気を圧縮してるからでしょうね。
 
点火タイミングやバルタイによっても微妙に変わってくるでしょうけど
だいたいこんな感じでクランクは廻ってるみたいです。
 
ということは、ほぼ等速な部分を使って進角計算すれば
より簡単に正確な計算ができるわけですね(^^)b
 
てことで、赤外線ピックアップのローターはこれに決定しました♪
信号間隔60度の6信号♪
 
な~んだ、スズキと同じじゃねぇか(ーー;) とお思いでしょうが・・・
まぁ、そうです(笑
 
ローターは似てても、スズキはピックアップコイルなので信号はちょっと違うんですよ。
ピックアップコイルの場合、正確な信号はほぼ突起のセンターになるんですが
赤外線だと白ラインのエッジになるんで、角度と信号パターンが変わってくるんです。
 
なのでカタナ用のSP-TDCと赤外線用のSP-TDCではプログラムが全く違うんです。
 
こういうのがわかってくると、点火制御だけじゃなくて
いろんなチューニングにも役立ちますよね。
 
この実験結果は4気筒の場合ですけど、
これがわかれば単気筒、2気筒、6気筒もだいたい想像がつきますね♪
 
もうちょっと頑張れば、最大爆発の角度を検出して
オートマチック進角なんてこともできるかもしれませんね(笑
 
まぁ、そんなことやってるお金も時間もありませんけど(^。^)y-.。o○