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Kawasaki KR-1用 SP-TDC (^^)v

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またまたブログ放置が続いておりますが(^^ゞ
 
さて今回は、カワサキのKR-1です♪
 
写真が物語ってますね・・・ こちらも随分お待たせしてしまいました(^_^;)
 
こちらは並列2気筒の2st、パラレルツインってやつですね。
それほど特別な仕様ではないんですが、今までに無いことが盛り沢山になっちゃいました(^^ゞ
 
仕様は、点火をCDI点火からフルトラ点火に変更。
そんで、2stパラレルツイン特有の左右同時点火を、独立点火とします。
 
あと、カワサキの排気デバイスKIPSを、SP-TDCで直接制御します。
 
それからタコメーター信号出力ですね。
点火方式が変更になるし、同時点火から独立点火になるので、
たぶんタコメーターが動かないだろうってことで、オプションのオーダーを頂きました。
 
まずはピックアップ信号です。
KR-1のピックアップ&ローターは、こんな感じです。
1ピックアップの2突起です。
突起はフライホイールにあって、ひとつが30度の長さがあります。
 
これ、パラレルツインでは一般的なレイアウトなんですが、そこが問題なんです。
ピックアップ1個に対して、突起が180度の位置にふたつ・・・ 
なので、ピックアップ波形からはどっちが右か左か、わからないんですね。
ノーマルは同時点火なので、180度毎に両方とも点火するから これでもいいわけです。
 
つまり、上死点前でも下死点前でも点火しちゃうんですね。
 
ノーマルのピックアップ信号だけでは左右の区別ができないので、独立点火はできません。
なので、今までは赤外線ピックアップを使って、フライホイールにラインを塗装して
信号数を増やして、独立点火を実現してました。
 
でも今回は、ノーマルピックアップのままで独立点火をやってみました(^^)v
どうやって左右の判断をするかというと、バキュームセンサーを使います。
バキュームセンサーで左右どっちが吸気してるかを判断するわけです。
 
2stは負圧がかかりにくいという神話があるんで、やってなかったんですが、
えっちゃんのマッハとスバル360のおかげで、2stでも何ら問題なくバキューム値を
拾えることがわかったんで、今回はこれでいってみたいと思います。
 
こちらでテストするために、ローターを作りましたよ。
こんな感じで、対角に突起があります。
これだけだと、どっちが右か左かはわかんないわけです。
 
負圧がまだよく判断できないキック時は、ノーマルと同じく同時点火で、
判断ができたら独立点火に移行しますよ。
動画の最初のほうの突起に1・2と見えてるのが、両方の突起で点火してるわけです。
回転を上げると、2だけになりまして、独立点火になってるんですね。
こんな感じです(^^)
どうです? 見えましたか?!
 
点火はこんな感じで、次にタコメーター信号出力です♪
これが前回の記事のように、なかなかクセモノでして(^_^;)
心配なので、念のためKR-1のタコメーターをお借りしました。
 
KR-1もノーマルはCDI点火なんで、マイナス信号を出力してみました。
まずTZR250のメーターでテスト・・・
はい♪ OK♪
 
ではKR-1のメーター・・・
ほら! 動かない(笑
 
こんなもんなんですよね~(^_^;)
ほんとメーターによりけりなんですよ。
 
TZR250のメーターは、マイナス12Vの信号で動いたんですが、
KR-1はそれでは動かないようです。
 
最初から高い電圧にすりゃいいじゃん とお思いでしょうが、
それじゃフルトラなのに、タコメーターのためにCDI点火回路を内蔵しなきゃいけなくなります(笑
 
12Vの電源があるから、マイナス12Vは簡単だったんだけど・・・  どうしよう???
 
そこそこ簡単な電子部品でできるように、色々考えて・・・ 
こんな波形が出ました♪
計測レンジを超えちゃってますが、マイナス22V出ました <o( ̄^ ̄)o> エッヘン!!
 
これでどうだ!
やったぁ♪ 動いた ヾ(* ̄▽ ̄)ノ
 
ちょっと部品点数が多くなっちゃいました(^^ゞ
でも、そんなスペースは基板にはないので、こうしてみましたよ。
必殺! 空中配線!(笑
 
それを、新潟名物 笹だんご状態に♪
なんとか、タバコ1本分の太さに収まりました(^^)v
 
これだけで、+12Vパルス→-22Vパルス変換器です♪
 
これでタコメーターもクリアしましたので、
今回最大の見せ場、排気デバイスにいってみましょう(^^)/
 
排気デバイスは、モーターで開閉してまして、SP-TDCでそのモーターを制御するわけです。
モーターは普通のDCモーターなんで、モータードライバICっていうのを使えば簡単なんですが、
仕様に合うモータードライバICが、なかなか入手困難です。
 
それに、たまたまお客さんのノーマルCDIも、モータードライバICが飛んでしまって
排気デバイスが動かなくなったとのことでした。
 
なので、今回は点火回路等と同じく、パワーMOS-FETでモータードライバを作りました。
そのほうが部品の入手もしやすく、耐性も高いので壊れにくいし、万一壊れてもなんとでもなります♪
 
こんな感じのオプションボードになりました♪
インジェクションのオプションボードより一回り小さいくらいですけど、
結構でかくなっちゃいました(^^ゞ
インジェクション&排気デバイスと言われると・・・ ちょっと困りますね(笑
 
そんで、セッティングソフトのほうはこうなりました。
ある回転数になったらオープンするだけでいいんですが、排気デバイス2Dマップにしてみました(^^)v
カワサキのKIPSは、排気をサブチャンバーに入れる方式なんで、
あまり意味が無いかもしれません。
でも、全く意味が無いのかもわかりません(^^)
 
ヤマハのYPVSだと、排気ポートの位置が変わるから、2Dマップだと面白いと思います♪
 
上のマップで動かした動画を取ってみました♪
KR-1の排気デバイスもお借りして、テストOKなんですが、
動作量が少なくてよくわからないんで、モーターはTZR250のものです。
 
最初、電源投入時にオープニングで開閉しますよ♪
どうです、ちゃんと指定回転で動くでしょ(^ー^)ノ
 
それから♪ それから♪
 
SP-TDCですから、こんなことも出来ちゃいますよ♪
コントローラーで排気デバイスの開閉ができるんです(^^)v
もちろん、走行中でも、停止中でもできますよ。
 
どんな効果が出るのか、こちらではチェックできませんが
かなり楽しみですね♪
 
さて、これでKR-1のSP-TDCもようやく完成です♪
大変長らくお待たせしましたが、近日発送できます(^^)
 
もう少々 お待ちくださいませm(__)m
 
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