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カスタム制作やめます( ̄。 ̄)

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SP-TDCのポリシーのひとつとしてやってきたカスタム制作ですが、
すごく残念ですけど、やめることにしました。
 
みなさんご存知だと思いますが、SP-TDCのカスタム制作というのは本体価格のほか開発費5万円で
未対応車でも制作するというものです。
ただ、1車種の開発がたった5万円でできるわけがないので、条件として車体側の計測データを頂くこと、
車体への装着加工・動作検証はお客さんにやって頂くとなっています。
お客さんに作業の一端をご負担いただくことで、どんな車種でも安価に作っていこうっていうのが
SP-TDCのカスタム制作です。
 
と、HPでうたっている建前としてはそういうことですが、お客さんに作業の一部を手伝ってもらったからって
5万円でできるわけではありません。
 
実際、SP-TDCのハードは同じでもプログラムは車種専用で作ってます。
1車種のプログラムを作るには、おれひとりで最低でも1ヵ月はかかります。
パソコンのソフト業界でSEクラスの1ヵ月単価は100万前後が相場なので、順当な価格となると
プログラムを作るだけでもそのくらいかかります。
 
うちみたいなちっちゃいところがそんなにはとっていませんが、5万円という金額はタダってわけには
いかないから頂いているという金額なんです。
 
じゃあなんでそんな無茶苦茶なカスタム制作なんてやってるのか?
 
そりゃ、そんなことをいってたらZ2とかCB750とか、超メジャー車のしか作れないからですよ。
はっきり言って、うちは個人事業でバカだからやってるようなもんです(笑
正直なところ、お客さんと協力しながらどんなマイナー車であっても、たとえ1台限りでも
作れたらいいなと思ってやってきました。
商売として考えれば、バカとしか言いようがありません。
 
そんなつもりでやってきたカスタム制作ですが、やっぱり無理なものは無理なようです。
現実にはお客さん側の負担も相当なもので、お客さんとしては慣れない電気配線、オシロ計測、動作検証と
すごく根気のいる作業をやってもらってますし、いつちゃんと動くのかもわからない状態が続きます。
 
それでも熱意のある方が大半で、今やっているインジェクションのワーストケーステストなんかも
何度もプログラム変更があったり、不調な状態でバイクを動かしたりってことがあっても
これ以上ないほどのご協力を頂いてます。
 
だけど人間、自分の車体がうまく動かないことが続けばイライラもしますよね。
それはわかります。
でもそれがだんだんに、動かないことを不良品扱いし、矛先をこっちに向けてくるお客さんも
ごく一部ですがおられます。
 
しまいには、動いてないのに自分のとこまで出向いてきて動かすSoulは無いのか! とまでいわれ・・・
 
はぁ??
 
おれら紙ヒコーキ。にSoulを語る?
 
ほぉ~ 上等じゃん。
 
うっせぇわい!! ここまで商売度外視でやってて Soulを語られたくないっ 凸( ̄ヘ ̄)
 
実際、どうしても原因がわからず、こちらから行かせてくれと頼んで出向いたこともあります。
でも、カスタム制作とわかって購入して動かないから来いってのは違う。
 
カスタム制作の趣旨を理解した上で、製作費を払ったうえにそれでは足りないだろうからと10台もまとめて
発注し、自分の車体までわざわざ持ってきてくれたお客さんもいます。
今やってるインジェクションだって、何度も何度も動作検証につきあってくれてるお客さんもいます。
ほとんどがそういう方々なのに、詳細の報告もなく動かないってだけで出向いていたら、
ルールを守ってる方々に申し訳がたちません。
 
と、内心ブチ切れてはいるんですが、そもそもカスタム制作という無理なことをやってることに
原因があるのは否めません。
 
どのメーカーも作っていない車種のものでも作りたいと思い良かれと思ってやったことですが、
お客さんに作業を強いることにもなり、動作や納期に関しても
お客さんの作業にもよるからという言い訳ととられても仕方ない状況にもあります。
 
実際にルールを守ってる方々をお待たせし、トラブったお客さんのほうが優先になりつつあるのも現実です。
こんなことを続けていて、おだ。さんはメールと電話に追われる毎日、おれは体調を崩したままで
期待してくれてるみなさんに迷惑をかけることにもなり、精神的にもかなりまいってしまいました。
 
ちょっと電気が詳しい友達に作ってもらうような感じで作れたらいいなと思って頑張ってきましたが、
ここはカスタム制作自体が、あまりにも理想論だと認めるしかありません。
業者とお客の枠を超えといえば聞こえはいいですが、
そもそもお客さんの車体で作業をお願いすることが間違っていました。
 
やはり業者の責任として、こちらで車体を用意し、実車で十分動作検証するべきだったのかもしれません。
それでは限られた車種のものしか作れなくなりますが、それが分相応ってことですね。
 
ということで、SP-TDCのカスタム制作は終了させて頂きたいと思います。
 
今後新しい車種の制作は一切しないということではありませんが、それ相当の費用と時間をかけ
完動状態でお渡しするということになると思います。
お客さんおひとりがご負担できるような額ではないので、今までのように色々な車種に対応することは
出来なくなると思いますが、ご理解いただければと思います。
 
ただ、たくさんの見積依頼を頂いていて、お金をためて注文しますという方もおられるので
4月いっぱいは今までどおりのカスタム制作もお請けします。
ですが、お客さん側の作業負担も大きいこと、完動するには1年以上かかる場合もあることを
了承できる方のみお願いします。
くれぐれも、いついつのミーティングやレースに間に合わせたい等、期限のある方は
ご遠慮ください。
 
こちらとしても世の中に負けた感満載で、くやしい限りですが、これ以上今のお客さんに迷惑を
かけるわけにはいかないので、どうかご理解いただければと思います。