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こしひかり出穂

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もう こしひかりの穂が出てしまいました。
 
 
 
田んぼ全体的にみても、これは出穂ですね。
 
 
平年ではこしひかりの出穂は8月11日頃、今年のJAの予想でも8月8日なのに
もう出てしまいました。
平年から考えると1週間も早い。
 
といっても、出穂したのはこの田んぼだけで、他の田んぼはJA予想通りの8日頃かそれ以降になりそうです。
 
なにが違うのか・・・
 
実はこの田んぼだけ山の中につつみという農業用水のため池がありまして
そこから水を引いてるんですね。
なので、もとは雨水でそこからコンクリートじゃなく自然の沢みたいな用水路を通ってくるんで
多少浄化されたり落ち葉の養分なんかが入ってると思います。
 
てなことで、我が家ではここの田んぼは山からの水だからコメがうまい・・・ ってことになってたんですが。
 
でも(^^)b
 
恥ずかしながら米農家って、意外と米を食べ比べたりなんてしないんですよね。
我が家も同様でして、この田んぼのコメはうまいといいながらも、この田んぼは面積が小さすぎて
ここでとれた米だけでは乾燥できず、他の田んぼと混ぜて乾燥するんです。
だから、この田んぼだけのコメを食ったことあんのか! ってことになってまして(笑
 
食ったことないわけです・・・ はい。
 
まだ全面的にコメ農家やって3年目のクソガキではありますが、それ違うんじゃねぇのって思うわけです。
 
雨水が山から染み出て浄化され、落ち葉の養分を含み 
そりゃなんともうまそうですよね。
 
でもね、その反面、水のコントロールが全くできないんですよ。
数日雨が降らなきゃ水はこなくなるから、不用意に田んぼの水を抜いてしまうと干上がってしまうことに
なっちゃうんです。
だから水を抜きたいときに抜けず、入れたいときにも入れられないのです。
 
圃場整備された他の田んぼは川からの水で、田んぼのでっかい蛇口をひねれば水が出るので
コントロールは自由なんです。
山からの水だと確かに養分的には有利だと思うけど、水のコントロールができないってことは
温度管理ができなくて自然まかせになっちゃうんですね。
 
10年20年前なら新潟の気候はコシヒカリに適してるはずですが、近年の高温はコシヒカリには
ちょっと暑すぎます。
だから水の出し入れで田んぼの温度を下げるように管理しないとうまい米にはなりません。
食味どころか1等米の維持すら難しい状況になってきてます。
 
なので、こんだけ高温になるとコントロールのきかない山の水より、圃場整備された揚水設備を
フル活用したほうが良いんじゃないのかなと思います。
 
てことで、この田んぼは温度が高めで出穂が早まるんじゃないかと思ってます。
実際他の田んぼは水管理で冷やすようにしてるから、ギリギリ平年に近い出穂期を保ってます。
 
とはいっても、なんせ3年目のクソボウズですからね。
例によって仮説でしかないわけですけど(笑
 
上等なこと言ってるわりに、数日前も田んぼに大穴あいて マジか┗( ̄□ ̄||)┛ って
なったばかりです(笑
 
コメ農家は雑草と水漏れとの戦いですね(^^)