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お久しぶりでございますm(__)m
暖かくなれば体調も戻るかと思ってたんですが、いまだに本調子ではなく
みなさまにはご迷惑、ご心配をおかけしております。
さて、V140インジェクションのワーストケーステストの中間報告です(^^)b
今は問題個所の検証は全て終わり、プログラム変更もほぼできてきた状態です。
そんで、一番の問題の冷間時始動の改善実験をしてるとこです。
SP-TDCは基本的に旧車に装着することを想定してるんで、温度センサーを追加しなきゃいけないようでは
大変なのでつけたくありません。
温度補正マップも、色んな補正マップがあるとセッティングがより複雑になるし、
一般のインジェクションとは違う電子キャブをうたってるSP-TDCとしては、
やっぱりキャブ並みのセッティングにこだわりたいですね。
温度センサーも温度補正マップもなしでどうすんだ? っちゅう話ですが(笑
基本的には温度センサーのないキャブにできることがインジェクションで出来ないわけがないってことです。
人間が温度センサーやA/Fセンサー無しでどうやって濃い薄いを判断するのかっていうことを
プログラムにやらせるように組んでます。
具体的には、エンジンの回転変動だけで濃い薄いを判断するようにしました。
セルスタート~暖機運転をSP-TDCに自動でやらせるようにプログラムを組んで実験してます。
オートコールドスタートとでもいうんでしょうか。
ユーザーさんがセッティングするのは、始動時噴射時間と冷間時噴射時間のふたつだけで考えてます。
まず、クランキング~初爆、キュルルル ボッ ってとこでホットスタートなのかコールドスタートなのかを
判断します。
エンジンがかかってからは、SP-TDCが適正な噴射時間を探し回転を維持します。
回転変動を監視しながら温まるにつれ徐々に噴射量を減らしていき、燃調マップの
アイドリング時の噴射量に達したところで自動制御を終了して燃調マップでの制御に切り替えるようにしました。
そんなことが出来るかとお思いでしょうが、今のところエリミ400でのテストは順調です。
今、実験してるのはどんな気温でも同じ設定で始動し、安定してアイドリングができるのかという実験です。
幸い、今の時期の新潟は、早朝5時なら気温8度、日中なら23度ってこともあるので
まるで全天候実験室のような状況で、色んなケースでテストできてます。
どの温度でも問題がないところまでもっていったら、次は別のバイクでも同じ設定で動くのかという実験で
息子2が乗っていたXS250でもテストしてみるつもりです。
排気量も気筒数も違うバイクでも、同じ設定でオートコールドスタートできれば
みなさんにお出しできる状態になると思います。
時間がかかって申し訳ないとは思ってるんですが、今回は出してから問題が起きないように
できるだけこちらで実車テストを重ねたいと思います。
近日中にはオートコールドスタートの様子を動画でお見せできると思いますので
楽しみに待っていてください。