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オートウォームアップ実験 XS250編

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機能のネーミングについては色々ご意見ありがとうございました♪
一応、オートウォームアップ機能ってことでいきたいと思います。
 
さぁお待ちかねのXS250での実験結果です(^^)b
 
農作業でちらかりっぱなしの作業場でエリミとXSの実験中です。
 
 
全てワーストケースってことで、エリミもXSも整備なしの汚い状態でやってます。
 
特にXSは、去年、息子2が乗りっぱなしのきったねぇ状態そのまんまです(笑
 
エリミとXSの違いは、4気筒と2気筒という根本的な違いのほか、スロットルボディの構造も違います。
 
エリミはキャブを改造してメインジェットの位置にインジェクタを挿したもので、
XSはZ750GPのスロットルボディを流用したものです。
インジェクタはエリミは軽自動車のラパンのもの、XSはZ750GP用のものすごーく古いインジェクタです。
 
最初にエリミで動いたオートウォームアッププログラムでXSを動かしてみましたが、NGでした。
車体が違えばそんなもんです。
てことでプログラム改良を重ねまして、どちらでも動くアルゴリズムを作り上げました。
 
まずは前回同様エリミのオートウォームアップです。
回転数と噴射時間のグラフはこんな感じ。
最終的に噴射時間は640μ秒~800μ秒に落ち着きました。
アイドリング時の適正な噴射時間は750μ秒程度のようですね。
 
では、同じプログラムでXS250の場合です。
同じプログラムといってもピックアップ部が違うのでXS250用のプログラムに同じオートウォームアップ
プログラムを組み込んだものです。
こちらのグラフはこんな感じ。
アイドリングがとんでもなく高めですが、息子2が乗っていたままです(笑
よほど濃い状態だったため、アイドリングを維持するのにアイドルストップスクリューで上げていたんだと思います。
 
こちらは最終的に285μ秒~325μ秒に落ち着きました。
 
エリミとXSでは落ち着いた噴射時間が全く違うので、オートウォームアッププログラムが
ちゃんと探してることがわかります。
エリミよりXSのほうが450μ秒ほど少なくなってます。
気筒当たりの排気量はエリミが100cc、XSが125ccにもかかわらずXSのほうが少ないのは
インジェクタの違いです。
エリミは車用でXSはバイク用なので、XSのほうが噴射量が多いのと無効噴射時間が短いためです。
今回、無効噴射時間の設定はどちらも初期値の1000μ秒としてあります。
 
動画ではちょっとわかりにくいですが、プログラムを改良した結果、
おれが手動でセッティングするより、SP-TDCのほうが上手にセッティングするようになりました(笑
 
こんな感じで同じプログラム、同じセッティングデータでエリミもXS250もちゃんとアイドリングするように
なりました。
ただ、これは実験なので全く同じセッティングデータで動くか検証していますが、
ウォームアップを完全自動化するつもりはありません。
もちろんそれも出来ると思いますが、それでは何の面白みもないので、あくまでも自分でセッティングする
楽しみは残す方向で考えています。
 
ユーザーさんがインジェクションセッティングするのをアシストする機能として作っています。
確かにインジェクションのセッティングはシビアなので、それをキャブ並みに楽にセッティングできるように
と思っています。
 
実際、同じデータだとXSではかなり濃いめなセッティングで、エンジンが温まりきると始動できなくなりました。
でも、今までと違ってある程度動くので、あ~ 濃いな っていう判断が容易になりました。
完全な自動化よりも、ユーザーのセッティングの余地があるって感じに仕上げたいと思います(^^)
 
これでオートウォームアッププログラムの骨格は決まりました(^^)
あとはオートウォームアップ中にアクセル操作しても問題が出ないこと、
カブリ対策などの実際の場面を想定した細かい調整です。