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新たな挑戦♪

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なかなか紹介できてませんが、2011年もここにきて
色んな車種のオーダーが入っています♪
 
もともとSP-TDCを作ったコンセプトにピッタリの車種がキターーッ!!って感じです(^^)
 
SP-TDCは、バイクのパーツで一番弱いし手が付けられない電装系をなんとかしたくて作りました。
特に旧車では電装系は泣き所ですね。
 
今のバイクから考えると、ポイント式の点火ではそのエンジンの性能は出し切れません。
もちろんポイントを否定はしてませんが、性能面では明らかにちがいます。
それに、パーツ供給も不安です。
 
ポイント式じゃないにしても、アナログ進角のフルトラはもっと深刻ですね。
イグナイターが必要なわけですけど、ほとんどのイグナイターは劣化してるし部品もでません。
性能面でもアナログの2ピックアップ式と、今のデジタル1ピックアップ式では雲泥の差です。
 
そんな古いバイクに最新のデジタル進角をつけられたらと思ってSP-TDCを作りました。
 
作っていたら、これ結局、イグナイターじゃなくてECUだよなってことになっちゃいました(^^ゞ
 
そこで思うのが、SP-TDCを今のバイクにつけたらどうなんだろう?
今のバイクは当然デジタル進角だし、インジェクションだからECU変えてどうすんのってことですよね。
でも、そこにバイクが売れない原因もあるんじゃないかと(^^)
ECUがついてるってことで、チューニングできない、手が付けられないってイメージないですか。
 
そのECUをSP-TDCに変えてしまえば・・・
点火も燃調も自由にできるんです♪
 
まぁ、そんなこと言ってても、言ってるだけじゃ誰も信じてくれないわけですが(^^ゞ
 
そんな中、願ったり叶ったりの車種のオーダーが入りました♪
 
KAWASAKI KLX250 !!!
 
2008年モデル、なんと現行販売車両です♪
 
オーナーさんは、HPから注文くださいました。
ご注文の車種欄にKLX250とありまして、点火制御のみのご注文でした。
 
KLX250で、点火制御のみ?
KLXって現行車種っしょ?! それで点火のみって・・・
これはソートー詳しい方か、それとも・・・ 全然わかってないか・・・ (^_^;)
 
すぐ近くの方だったんで、詳しい話をしにお店に来てくれるとのことでした。
 
お店に来て、お互いビックリ(@_@)
な~んだ~ ○○○さん じゃん♪
 
なんと昔から知ってる方でした(笑
オーナーさんも電話してから、もしかしてって思ったそうです。
結婚して苗字変わってたからわかんなかった(^^ゞ
 
この方は、元整備士なんで わかってないって事はないですが
おそるおそる「なんでKLX250にSP-TDC?」と聞いてみました(^_^;)
 
そしたら、ボアアップしててサブコンで燃料増量してるんだそうです。
しかもサブコンも二つ目のメーカーのものだそうで。
それでも足りず、大容量インジェクタにも換えてあるそうです。
 
そこそこ納得できるレベルにはなったものの、点火がどうにもダメということになったそうです。
やっぱり様々なセンサーとECUに邪魔されて、一部だけ変えてしまうと変に補正されてしまうようです。
 
ということで、点火をなんとかしたくてSP-TDCにしたいとのことでしたが
話してるうちに、やっぱり点火&インジェクションにするとのこと(@_@)
 
そうすると・・・
ノーマルECUも、サブコンも、全て撤収となっちゃいますが(^_^;)
 
「そうのほうがスッキリしていいでしょ♪」
 
そりゃそうですが、かなり有名どころのサブコンなのに取っちゃうんすか(笑
ついでにいうと、SP-TDCはどちらかというとマニュアルセッティングなんで
使わないセンサーも出てしまいますが(^_^;)
 
「余計なセンサーは取りたかったんだ。取れるもんは取っちゃいましょう♪」
 
なんと話が早い!
 
ということで、ノーマルECU、燃調サブコン、全撤廃でSP-TDC一本でいくと
いさぎよいオーダーとなりました♪
 
んじゃってことで、先日、SP-TDCセミオーダーの為のデータ取りをやりました。
 
そんで冗談抜きで、うちはパソコン屋ですので
お客さんのバイクを整備するガレージも設備もありません。
もちろん、プロとして整備する腕もありません。
こちらができるのは電装関係のみですので、オーナーさんのご協力が不可欠です。
 
そこはオーナーさん、元整備士で長年のバイク乗りですので手馴れたもんです♪
自宅の作業場に持ってきてもらって、
トランポ代わりのワンボックスからスルスルっと降ろして、アっというまに設置完了♪
工具一式も持参です。
さすがっす!
 
こちらはピックアップコイルの端子はどこですか?
ここ開けてください。
と、超楽チンです♪
 
まずはピックアップ波形の計測から。
オーナーさんの指示通りの場所からクランプ♪
クランキングしてください♪
 
3000rpmで♪
 
5000rpmで♪
 
さすがオーナーさん、全て一発OKです(^^)
すげぇ~細かい波形! さすが2008年モデルです♪
1回転に18突起、1突起だけ幅広のようです。
ということは、クランク角20度の信号ですね。
 
KLX250は、ピックアップローターではなくフライホイールに突起があるようです。
フライホイールにもオイルが廻ってるようなので、開けたらガスケット交換になっちゃいますね(^_^;)
 
「いいよ、開けちゃおう♪」
 
えっ?! いいの?!
信号きれいに拾えたから開けなくても なんとかなるかも・・・
 
もう開けてました(笑
うわっ! すげぇ突起!
ほんとに20度毎にありました(笑
 
波形見りゃわかってはいるんですけど、実際にこんなにいっぱいあるとビックリですね(^^ゞ
やっぱ最近のバイクは信号が多いですね。
 
2ピックアップの1突起や、1ピックアップでも4突起では
正確なデジタル制御ができないのが、おわかり頂けると思います。
 
インジェクション制御もやるんで、インジェクタの波形も撮ってみました。
上がノーマルECUからの出力。
下がサブコンで増量した出力です。
 
10%ほどの増量でしょうか?!
 
「うん! そう! 10%くらい♪」
 
波形を見たオーナーさんの目の色が変わりました(笑
 
「すげぇ! 一目瞭然だぁ! オシロも買おうっと♪」
 
毎度ありっ(^^)♪
お近くの方だから、こちらで計測できるのでオシロは必要ないですよって言っておいたんですけど
見てしまったら、そうはいかなくなったようです(^^)
 
見ればわかるんですが、オシロだとテスターではわかんないことが見えるんで
そりゃ欲しくなりますよね(^^)b
 
電装や計測はこちら、車体に触るのはオーナーさんと
完璧な分業で、データー計測は小一時間で終わっちゃいましたよ♪
 
さすが2008年モデル、いつも見ている80年代、90年代のバイクと違って
まるでSP-TDC装着後のような信号波形でした♪
 
信号がクランク角20度毎と細かいので、まったく違うプログラムになりますが
かなり作りやすそうです。
 
オシロで見た噴射量が、走行フィーリングとピッタリあっていて
やっぱりかなり足りないようなのがはっきりわかって、
これが点火、インジェクションとも自分の自由になるかと思うと
オーナーさんもかなり期待大のご様子でした♪
 
これから製作するんで、完成はまだまだですが、春には完成するかな(^^)
SP-TDCの新しい使い方に、こちらもワクワクです♪
 
いつもはデータだけで作ってるんで、なにより現車が見れることと
オーナーさんのスキルの高さが嬉しいですね(^^)
 
今後が楽しみです♪
どうぞご期待ください(^^)
 
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